海外大学院にあなたも行ける!意外とできちゃう?体験談① 準備編

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海外の大学院に入学して卒業するって難しいことだと思っている人は多いと思います。私もそうでした。イメージとして、入学するにはTOEFLのハイスコアが必要、大金が必要、大学の成績がよくないといけない、準備に時間がかかるなどなど。

入学できても、勉強が大変すぎる、授業についていけない、日本の大学と違って卒業は難しい…自分には高すぎる壁だと思うことをたくさん聞きました。

本当の部分もあります。楽にクリアしたかというと、全てが楽々スイスイではなかったです。でもできないことだったかというとそうではなかったです。

無事に修了して、今は本当に挑戦してよかった!と思います。入学前に比べて、視野が広がったし、それまでできなかったことも自然にできるようになりました。

ないないづくしの私でもできたので、この記事の読者の皆様は必ずできます★。一人でも多く挑戦してほしいと思うので、有益な情報と私のつたない体験をシェアしたいと思います。

今回の記事は日本にいる時にした入学・渡航準備についてです。

国選び

英語圏に留学しようと思ったら、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドどこにしようと迷うと思います。

特に決め手がなければ初めての海外・留学はオーストラリアをお勧めします。私は初めての海外はイギリスでその後はアメリカに行くことが多かったです。

母親になってから初めて行ったオーストラリアは感動的に気に入りました。もっと若いうちにオーストラリアと出会いたかったなと思いました。

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なぜ私がオーストラリアの大学院留学を選んだのか?特徴と生活

ケアンズに3週間ほど滞在し、オーストラリア人の優しさに驚きました。その時にオーストラリアにもっと長く住みたい、息子にとってもすごく良い環境だ!と確信しました。

都市選び

都市に関しては迷っていました。ケアンズもよかったのですが、物価が高いのと日本人が多いのがひっかかっていました。

他に良い都市はないか、検索していて出会ったのが南オーストラリア州アデレードでした。アデレードは州都なので田舎ではないですが、シドニーやメルボルンに比べて小さな都市です。日本人はかなり少なく、物価は日本より少し高いぐらいです。

信頼できるエージェントに出会ったのも決め手になり、アデレードでの留学を計画し始めました。

インターネットで大体のことはわかるのですが、現地に住んでこそ得られる情報があるということをケアンズに滞在したときに感じていました。特に私は小学生の息子と一緒だったので、安心できる環境を望んでいました。

大学選びと申込み

専攻は?エージェントって手数料高いでしょ?

専攻はTESOL(Teaching English to Speakers of Other Language)と決めていたので、そのコースがある評判の良い大学を探しました。そして無料エージェントにフリンダース大学の申込手続きをしてもらいました。まずはConditional Offer(条件付き合格)をもらいました。

コースによっては関連学士号が必要な場合があります。学士号と同じ専攻なら有利ですが、違う分野を新たに学びたい場合があるでしょう。関連学士号が不必要、またはそれに代わる何かしらの条件が提示されている場合があるので、入学要件をしっかり確認しましょう。

入学に必要な書類は?

条件付き合格というのは英語能力を証明するIELTSのスコアがなくてももらえます。規定以上のIELTSのスコアを提出し、学費を納入すると自動的にCoE(Confirmation of Enrolment)という入学許可証が発行されます。

条件付き合格をもらう際に必要だったのは、日本の大学の卒業証明書、成績証明書、申込書でした。推薦状は必要ありませんでした。

大学時代の成績が悪いのだけど…

私は大学時代、遊びとバイトのし過ぎで成績が悪く、おまけに留年までしているのでとても心配でした。卒業していれば大丈夫とエージェントに言われて、申し込んでみたら本当に大丈夫でした。

フリンダース大学のTESOLコース入学要件には確かに大学時代の成績について書かれていないです。トップ校と言われるシドニー大学やメルボルン大学のTESOLコース入学要件にも書いてないです。

大学時代の成績が悪いから、推薦状を書いてくれる人がいないからとすぐにあきらめずによく調べれば道は開けます!私は勝手にあきらめていた時期がありました…。

希望する大学とコースのホームページに行って、入学要件(entry requirementsやadmission requirements)を確認しましょう。

英語ができないのだけど…

条件付き合格はその名の通り、英語力証明という条件がクリアされないと正式な合格にはなりません。英語力に関しては厳しいです。全然譲歩はないです。規定のIELTSスコアが提出できないと入学はないです。

私のコースではIELTSでOAが6.5、リスニング・スピーキング・リーディング・ライティング各スキル6.0以上が必要スコアでした。これは多くの大学・コースで必要とされるスコアです。

6.5がなかなか取れなくて困っているという場合もあると思います。まずは大学付属学校に入学し、一定以上の成績を修めれば大学院に進学できます(オーストラリア、イギリス、ニュージーランドの場合)。なので、英語力が足りないという理由であきらめる必要はありません。

実際、私の知っている日本人留学生はみんな大学付属語学学校経由です。語学学校では大学・大学院で即使えるアカデミックなスキルをしっかり教えてくれるので、IELTSスコアで入学した人よりも早く授業や課題に慣れるとよく聞きます。

語学学校に行く費用・時間はないよ!という人はIELTSをがんばるしかありません。1日10時間IELTSに費やしてください。所詮テストなので、勉強すれば大丈夫です。IELTS対策については知りたい方は下記のブログを参考にしてください。

There is no magic! 英語学習 IELTS対策

関連記事:英語ゼロのワーキングホリデーから看護留学→永住権へ

費用の調達

具体的に何がいくらかかるの?

フリンダース大学の学費とその周辺のシェアハウスの費用、アデレードの物価で概算して、例とします。1ドル83円で計算します。

授業料

一般的に大学の授業料は年々上がっています。最新の金額を確認することが大切です。

フリンダース大学Master of TESOLコース留学生

年間授業料(2019年)30,000ドル 2,490,000円

生活費

シェアハウス代 週120~180ドル 年間647,400円(週150ドルで計算)

食費+雑費 月400ドル 年間398,400円

航空券

往復150,000円

留学生用保険

年間544ドル 45,152円

学生ビザ申請料金

575ドル 47,725円

教科書代

300ドル 24,900円

合計:3,803,577円

年間400万円は必要で、500万円あれば安心です。

そんなお金ないけど…

奨学金を利用する

奨学金についてはかなり調べました。20代であればたくさんあります。若かったら片っ端から挑戦してください!留学も早い方が得だなと思いました(笑)。

年齢不問の奨学金はかなり少ないです。でもない訳ではないです。私がリサーチした中で年齢が高くてももらえる可能性があると思えて、支給金額の高い魅力的な奨学金を2つ紹介します。

CWAJ海外留学大学院女子奨学金

女子が対象の奨学金で募集人数2名、年齢制限はありません。

英語を主要言語とする大学の大学院課程への留学で支給額は300万円(1年間)です。

2019年度は創立70周年ということで、2年間500万円の支給とHPには記載されています。残念ながらこの募集は終わっているので、2019年6月以降に次年度の募集内容をチェックしましょう。

ALLEX留学奨学金プログラム

アメリカ国内の留学先の大学で日本語を教えます。任期中は授業料、食費、寮費が全額免除されます。初めてこのプログラムを知ったときは本当に興奮しました!ですが…プログラム参加費というのが必要です。

$10,700 USD:ALLEX TAプログラム参加費

$9,520 USD*:日本語教育研修プログラム授業料

計:1,284,000円+1,142,400円=2,426,400円(1ドル120円で計算)

航空券などを含めて300万円ほどの自己資金が必要です。

ある程度自己資金が必要ですが、かなり魅力的だと思います。すべて自己負担だとその何倍も必要になります。また海外の大学で教える経験はなかなかできないと思います。

日本語教育について学んで、教える機会も用意されています。ただ大学院の勉強をこなすだけで精一杯なのに、プラス仕事もするとなるとかなりハードだと思います。

資料をダウンロードすると、説明会の案内など情報がメールに送られてきます。

アルバイトをする

オーストラリアの最低賃金は世界一です。現在時給$18.93または週$719.20です。学期中のアルバイトには時間制限がありますが、長期休みには無制限に働くことができます。アルバイトで生活費をカバーしている留学生は周りに多かったです。

参考:

・Australian Government Department of Home Affairs, Work Conditions for student visa holders

・ABC News, Australian minimum wage increased by Fair Work Commission to $719.20 a week

・CNN Money, Top 10 national minimum wages in the world

英語圏以外の国に留学する

英語圏にこだわりがなければ、学費の安いヨーロッパの国への大学院留学を検討するのもよいと思います。台湾も以前リサーチしたときは安かったです。

ハーバード大学に挑戦する

合格は難しいかもですが、自信があれば挑戦すべきです!年収が一定以下だと、学費や生活費が無料になります。下記のブログで詳しく紹介されています。

東大よりも安く行けるハーバード大学

Harvard University, Scholarships & Grants

宿泊先選び

私の周りの留学生はほとんどシェアハウスに住んでいました。3~5人でキッチンやバスルームを共用し、一人部屋に住みます。部屋の大きさによっても金額は変わります。Gumtree、大学の掲示板、他の学生からの情報、Flatmateなどで探します。

シェアハウスは安く滞在できて、シェアメイトとの会話を通じて英語も上達できます。一方で共同生活なのでキッチンが汚い、ゴキブリが出る、シェアメイトがうるさくて勉強に集中できないなどのストレスも聞きます。

私は子連れだったので、賃貸物件を探していました。Realestate.auで探すのが一般的です。オーストラリアは賃貸物件が少ないうえに、日本みたいに不動産屋さんが候補のマンションを回ってくれることはないので大変です。

私は結局Airbnbで見つけました。Airbnbは旅行など短期滞在者向けなのですが、ホストに長期も受け入れているか問い合わせて大丈夫だったのですごくラッキーでした。Airbnbを通じて2週間ほど予約し、そのあとは大家さんと直接契約を結びました。

Granny flatという離れみたいな物件でした。バスルーム、キッチン全て備わっているのでプライバシーは守られています。母屋には大家さん家族が住んでいるので、毎日安心して暮らすことができました。水道、電気、インターネットなど込みで週200ドルでした。

海外送金

海外送金についてはどうしたらよいか、かなり悩みました。色々調べてマネパカードで送金しました。

オーストラリアのATMからの引き出しに数ドル手数料がかかりますが、手軽で便利でした。オーストラリアで口座開設後、マネパカードを使ってATMから現金を引き出し、口座に入金しました。

マネパカードはクレジットカードよりレートが良いのと、円からドルに両替するのもいつでもできるのが良かったです。

プリペイドカードとしての使用はおすすめしないです。詐欺にあったときの補償がないと、詐欺にあった人から聞きました。

あくまで円をドルに両替することと、ドルをマネパカードの口座からオーストラリアの銀行口座に移す目的で使います。現金引き出し前に会員ページで取引開始を選んで、引き出しが終わったらすぐに取引停止をします。

オーストラリアの銀行はびっくりするぐらい利子がつくので、普段はオーストラリアの銀行口座に預けるとよいです。

ビザ

私はまず観光ビザで入国しました。ETASを取り扱うエージェントを使って安くETASを取りました。ETASで検索したらたくさんエージェント情報が出てきます。

でも南オーストラリア州の運転免許証を取得する際にVisa Grant Numberが必要だと言われたのですが、ETASを取得したエージェントに聞いてもわからないと言われました。こちらのページで問い合わせて、回答が得られて無事運転免許証が発行されました。

大学から入学許可証が発行されてから、オーストラリアで学生ビザを申請しました。学生ビザの申請の仕方についてはこちらのページがわかりやすいです。

SIMフリーの携帯電話購入

日本ではauのiPhoneをそれまで長く使っていたのですが、日本はSIMロックが主流です(今は変わってきているかもしれませんが)。海外にそのスマホを持っていくと、使いづらいです。

契約が終わるタイミングでSIMフリーのiPhone端末をアップルのページから購入しました。日本にいる時は格安SIMカードを購入して使いました。

オーストラリアでは、大手スーパーのWoolworthで半額セールの時に、WoolworthのSIMカードを買いました。電話番号も付いていて、ずっと使用していますが特に問題ないです。

歯の治療

歯の治療は留学生保険ではカバーされていないのと、高額なので歯の治療を日本ですませました。歯医者さんでは一年ぐらいなら大丈夫かなと言われました。

日本では3~6カ月間隔で見てもらうことが多いですが、オーストラリアでは1年半と言われることもあるらしいです。もしオーストラリアで歯医者に行く必要が出たら、留学生保険のグレードを上げましょう。

私はブロンズカバーというのにアップグレードしたのですが、月々20~30ドルでした。

歯の治療代を保険がカバーする割合や、利用できる回数の制限などがあるので、加入の際は保険会社のホームページや電話で確認しましょう。

一度保険のアップグレードについて電話で問い合わせると、セールスは結構しつこいので必要ない時ははっきりと断りましょう。

荷物の郵送

船便は航空便に比べてかなり安いです。でも2~3か月かかるので、オーストラリアに着く日から逆算して、本・洋服・圧力鍋を郵便局から送りました。

オーストラリアの牛肉は和牛に比べて概ね固いのと、分厚くカットされて売っているので、圧力鍋はかなり重宝しました。

郵便局や対応する人によっては海外郵送についてよくわかってない時があります。事前によく調べてから梱包するとよいでしょう。

航空券の予約

日本からアデレードへの直行便はないのでどこかで乗り換えをしなくてはいけません。ジェットスターを利用して、ゴールドコーストで乗り換えをしました。ゴールドコーストまでは3万円ぐらいでかなり安かったです。2泊ほどして観光もしました。

子どもの小学校選び

私は小学生の息子を連れて行きました。オーストラリアの小学校はゾーン制をとっていて、複数の小学校から行きたい学校を選ぶことができます。

私の息子は別の小学校に入れる予定だったのですが、定員がいっぱいで現在の小学校に行くことになりました。でも住んでいるところからすごく近かったし、とても良い小学校だったので大変満足しています。

小学校選びに大変約に立ったのがMy Schoolというサイトです。生徒数、教員数、学校の地図など学校のプロフィールが載っています。

レベルの高い小学校に入れようと思ったらNAPLANというタブをクリックすれば、全国学力テストの結果がわかります。またこちらのページでもランキングがわかります。

オーストラリアの小学校はのんびりしているので、ランキングが上の小学校でも宿題やついていくのが大変ということはほとんどないと思います。

学童のように放課後子どもが過ごせるサービスはOSHCと呼ばれていて、皆オーッシュと発音しています。学校が始まる朝の時間帯も利用できます。私は大学院の授業が4時に終わることがあったので、その時は必ず利用していました。

息子の学校では利用前に登録をして、何曜日に利用予定かなどを伝えます。前の日の申し込みも可能で、すごく助かっていました。学校によって受け入れ状況は違うと思うので、OSHCが必要な人は事前に学校に確認した方が良いです。

子連れでオーストラリアに留学する場合、保険・子どもの学費・OSHCなどプラスの費用がかかります。

まとめ

今回の記事は海外大学院留学準備についてでした。準備の段階であきらめることがないように、がんばって書いたのですがいかがだったでしょうか?

私がカバーできていない問題が出てくるかもしれませんが、抜け道はあると信じて実現できる方法を検索してみてください。素晴らしい体験が待っています。次回の記事は海外大学院での勉強についてです。

※当記事は著者の経験に基づいているので、計画の際は最新の情報を確認されることをおすすめします。
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