ピーター・フランクルさん~英語はこうして身につけよう

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ピーター・フランクルさんの名前を知ったのは息子が3歳ぐらいの時かな?と思います。算数オリンピックの専務理事をされているそうで、算数関係の本を読んでいる時に知りました。

1953年にハンガリーで生まれ、両親はお医者さんです。国際数学オリンピックで金メダルをとり、1979年フランスに亡命し1988年から日本在住です。

ユダヤ人であるために差別や恐怖を感じることが以前はあったそうですが、日本にはユダヤ人差別がなく自分に合った国だと書いています。

数学者として有名ですが、大道芸人でもあり12言語を操ることができます。そんなピーター・フランクルさんの著書を読み、なかなか面白かったのでご紹介しようと思います。

学力を伸ばす親力 今すぐできる家庭教育34のヒント

今回読んだ本はこちらです。

学力を伸ばす「親力」 今すぐできる家庭教育34のヒント

2005年発行なので、ちょっと懐かしいなと思う文はあります。でも何年たっても変わらない大事なことについて多く書かれてあります。この記事では第4章「英語はこうして身につけよう」にフォーカスして、私の感想も交えながら紹介していきます。

外国語習得には二世代が必要

日本では英語の先生の英語力についてよく話題になります。小学校の英語についても、英語が得意ではない小学校の先生にとって英語の授業は負担だと聞きます。

この本では、第一世代である先生たちが英語を上手になって初めて、第二世代である生徒が上手に話せるようになると書いてあります。また、ピーターさんが来日した頃に比べ、先生たちだけでなく日本人全体の英語レベルが格段に上がったそうです。

確かに私が中学生の頃に比べると、先生によっても違いますが、先生の英語力は上がっていると感じます。

またプリスクールや英語幼稚園が増えて、インターナショナルコースを設ける私立中高も出てきています。そのような教育を受けた子どもたちが大人になるころはさらにレベルが上がっているだろうと思います。

小学校英語が必修化されて授業の質が上がれば、日本人全体の英語がレベルアップし、世界でもっと活躍できるようになると思います。

どうすれば英語を好きになるのか

ピーターさんは新しい言語を勉強することは新しい世界への扉を開くようなことだと書いています。その扉は重く、自分で押さないといけない、開くためにはきっかけが必要だそうです。

ピーターさんが英語を勉強するきっかけはアメリカの雑誌だったそうです。ハンガリーにはないような雑誌を、アメリカに行った親に持って帰ってもらうように何度も頼んだそうです。自由世界からのメッセージに思えて、辞書を片手に読破しました。

それまでは、英語圏からハンガリーを訪れる観光客も少なかったので英語が必要だと思わなかったし、通った英会話学校も続かなかったということです。

同じくドイツ語も家庭教師に習っていたものの、面白いとは思わず上手ではありませんでした。ところがお父さんの友達のオーストリア人家族と3週間別荘で楽しい時間を過ごしてから熱心に勉強するようになったそうです。

やはり勉強ではなく、コミュニケーションのツールであること、世界が広がる、楽しみが増えることなどを実感させることが大事なのではないかと思います。毎日の読み聞かせ、語りかけ、かけ流しに加えて、こんなきっかけを親が作ってあげられるといいです。

きっかけ作りは結構私なりに努力していて、これからも続けていこうと思います。

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外国語の学習は1人で行う作業がとても大事

12か国語の高度マルチリンガルであるピーターさんだからこそ説得力があります。外国語を上達させるには自分で読み書きする必要があるとのことです。

日本には英会話スクール、塾、家庭教師などが多いので、誰から習うかどのスクールを選ぶかを真剣に考えますが、自分で読み書きしないと高いレベルにはならないということですね。

それを考えるとおうち英語の子どもたちが圧倒的な英語力を持つのが納得です。親のサポートは必須なので、なかなかメジャーにはなりませんが以前より増えてきているように感じます。

集中すれば短期間で身につく

ピーターさんは小学生の英会話教室について、どちらかというと否定的なようです。というのも本当の意味での外国語学習の効果はほとんどない場合が多いからです。

それよりは、高校時代に一年間海外留学させるほうが効果が大きいと書いています。早くから積立をして留学の費用に回した方がいいとのことです。

確かに…納得できます。1年間であっても高校留学はかなり英語力上がります。もうちょっと時間が経って、語学留学となると効果は低いなと思います。やはり日本人が少なく、ネイティブに囲まれる生活なら短期間でも効果が高いと思います。

これを読んだ時に息子の中国語について考えました。息子は週1回オンラインで中国語のレッスンを受けています。なかなかこのレッスン以外で中国語の時間が取れないので、遅々と進んでいます。

代わりに将来の中国語圏の留学に積立した方がいいのかなとも思うのですが、楽しいみたいで辞めないと本人が言います。中華料理レストランに行くと、自分から中国語で店員さんに話しかけたり、英語より積極的かもしれません。

中国語は発音が大事なので、子どものうちに慣らしておくというメリットはあるかもしれないし続けようと思います。皆さんはどう思いますか?

英語以外で印象に残ったこと

英語以外の章で書いてあったことについても、触れたいと思います。

ユダヤ人であるピーターさんの祖父母は父方も母方も第二次世界大戦中に全員殺されたそうです。お父さんも大学の仕事を辞めさせられたり、2年以上強制収容所に入れられたりと大変な目にあいました。

そんなお父さんの結論は「人間が本当に持っている財産は頭と心である」です。もっとも大切なのは頭と心。他の章で「お金持ちを目指さない」ことをすすめていますが、ここから来ているのかもしれませんね。

「国語」、私たちは子どもたちが学校で習う日本語を当たり前のように国語と呼んでいますが、母国語を国語と呼ぶ国は少ないそうです。フランスではフランス語、ドイツではそいつ語と読みます。

日本列島に代々住んできた人々によって育まれた言葉であって、国の言葉ではない。だから「国語」ではなく「日本語」と呼ぶべきではないかということです。

確かに日本列島に住んでいる人たちは外国人もいて、日本語を使って学んでいます。今まで意識したことはなかったのですが、「日本語」と呼ぶことに私も賛成です。

算数についてももちろん色々書かれてあります。「百マス計算だけでは算数の力はつかない」という項目があります。全否定している訳ではなく、それだけでは足りないという考えです。

豊かな発想力を身につけさせるために、もっと違った学習をたくさんするべきだと書いています。今、息子は100マス計算を意欲的にやっていて、効果も感じています。並行して中学受験の算数問題も解いています。私が見ても結構面白いなあと思います。

どちらの方がいいということでなく、色々なタイプの問題に取り組めばいいのかなと個人的には思っています。

まとめ

ピーター・フランクルさんの本を初めて読みましたが、納得したり初めて出会う価値観に考えさせられたりと色々勉強になりました。

他にも著書は色々あるみたいなので、読みたいと思っています。それにしても才能あふれて努力家でもある人が日本を選んでくれたのは嬉しいです。

外国人から見た日本、日本人の英語はこれからも注目していこうと思います。

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