英単語の語源図鑑|120%活用方法6つのステップ

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ベストセラーは押さえておきたいと思って何となく買ったこの本。その時はパラパラとページをめくって、イラストが可愛いのと、単語レベルは英検2級+αでいずれ息子に使えるかも??と思ったぐらいでした。


英単語の語源図鑑【電子書籍】[ 清水建二 ]

先日の新聞広告にドカンと載っていたので、レビューを書こうかとよく読んでみたらビックリです。この本すごい!!革命的!と思いました。

否定の意味のun-, dis-, in-や名詞化する-ness, -ionぐらいは以前から知っていましたが、調べてみると、他にもたくさん語源があることがわかりました。

語源を知っていると単語を覚えるのにかなり役に立つと確信できましたし、私も語源学習でもっと単語を覚えたい!と強烈に思いました。

これまで日本の英語教育では、ボキャブラリーを増やすために単語を丸暗記することが主流でした。でもこの本の登場で語源から「かけ算」的に爆発的に増やしていく流れに変わっていくのではないでしょうか?

著者には完全土下座です。こんな本が書けて、こんなに支持されるのは英語教師としては夢の中の夢です。

ただ、「最も効率的な英単語の覚え方は、語源学習によるものである」。これが約40年間、英語を指導してきた私の結論です。

この言葉ってめちゃくちゃ重いです。先生って難しいものも生徒にそれを感じさせないように、なるべく近道がとれるように、日々一生懸命考えていると思います。

この著者にはお会いしたこともありませんが、きっとその努力と語源が好き!という気持ちが合わさってこの本が誕生したのかな~?と勝手に想像して尊敬します。

ボキャブラリーを増やす6つの方法

ボキャブラリーを増やすのはノンネイティブである私たち日本人だけでなく、ネイティブにとっても大切なことです。語彙を増やすにはどんな方法があるのか調べてみました。

ひたすら読む

これは王道です。私は英単語を丸暗記するのが嫌いで、本をたくさん読む中で自然に増やすことばかり以前はしていました。もちろん今でもその方法が一番だと思っています。

単語にフォーカスした学習も入れると相乗効果でボキャブラリーが一気に増えると気づいたのは、IELTSの勉強をした頃です。大学院に入学するためにIELTSの必要スコアを取るための期間は2~3か月しかありませんでした。

資格のためだけの勉強は嫌いだったし、そんなの意味ないと思っていましたが、とにかく時間がありません。IELTSのための直接的な対策が必要でした。

IELTSによく出る単語の本を使って、毎日繰り返しながら丸暗記しました。IELTSはボキャブラリーテストだとも言われます。この丸暗記でだいぶIELTSのリーディングが読みやすくなりました。

でもつまらないし、なんかもっと楽に覚えられる方法はないのかな?とボケっと感じていました。

語源学習

英語はラテン語またはギリシャ語に由来しています。新しい言葉に出会った時、含まれている語源に気づき、その語源の意味を知っていたら、新しい単語をイメージしやすくなり記憶に残りやすくなります。

もっとこのやり方を早くに知っていたら…きっとラク・楽できただろうなと想像します。

関連づけて覚える

1つはゴロで覚えるやり方です。他には新しい単語と出会った時、関連していてすでに知っている単語を思い出しながら(イメージしながら)覚えるというやり方があります。

ゲームで楽しみながら覚える

単語のゲームはいろいろあります。カルタ、神経衰弱、しりとりなど。最近だとアプリにはいろんなゲームが入っていて遊びながら覚えるようになっています。

リストやフラッシュカードを使う

カテゴリーやテーマ別にリストを作って覚えます。フラッシュカードは子どもには特に効果があります。中学生でも上の学年や高校生になるとリング付きの単語カードで覚える人が多いです。

一日〇単語覚えるのを習慣化する

一日に覚える単語数を少なくして完璧に覚えるよりは、一日に覚える単語数を増やして何周も繰り返す方が速くたくさん覚えられるとよく聞きます。私がIELTS対策で単語を暗記したときも後者のやり方だったと思います。

参考:

LoveToKnow, How to increase your vocabulary

英単語の語源学習120%活用方法6ステップ

見るだけでも語源からイメージができるようになるとは思いますが、もうちょっとガッツリ能動的に行きたい場合の使い方をご紹介します。

3つの目的

  • 語源を覚える
  • 英語で理解する・考える
  • イメージから英単語を浮かび上がらせる→スピーキング・ライティングの向上

ステップ1:本書を最初から最後まで目を通す

本の最初の部分である、「はじめに」や「語源で学ぶ3つの効果」は絶対読んだ方がいいです。語源学習に初めて取り組む人は多いと思います。どんな感じで語彙が増えていくかなど知っている方がやる気も高まります。

目次もおすすめです。語源がきれいにまとめてあるので、語源一覧表としても使えます。

表紙には「見るだけで語彙が増える」と書いてあります。それぞれの語源、単語の意味をイラストと共にイメージしていきます。

ステップ2:語源カードを作る&遊ぶ

目次のp14~19を見て英語の語源と日本語の意味それぞれカードを作ります。Chapter1だとメインのad-に加えて、続く13個の語源のカードを作るので14枚×2=28枚のカードができます。私はダイソーの名刺サイズの無地カードを使いました。

下の写真は、英語の語源と日本語の意味を書いたカードです。このカードには英語の意味も加えています。

下の写真は、英語の語源(左)と日本語の意味(右)に分けてバラバラにカードを広げたところです。マッチングさせて覚えているかチェックします。息子と遊びましたが上手くできました。

ステップ3:英語定義と同義語を書き込む

今までは、単語を見て発音し、日本語で意味を言う(書く)というやり方が多かったです。それはリーディングでは役に立ちますが、スピーキングやライティングのアウトプットではあまり効果的ではないです。

日本で行われるテストはリーディングが中心だったので、これまではそれで良かったのですが、これからはスピーキング・ライティングを含めた4技能をバランスよく測るテスト・入試になってきます。

ということは、イメージと共に英語が頭に浮かんでくるトレーニングが必要です。また英語でその単語の意味を理解していくことも大事です。英英辞書で単語の意味を調べて書き込みます。

さらには同義語もセットで覚えていくとよいです。英語はスピーキング・ライティングの場面で、同じ単語を何度も使うのではなく、同じ意味でも色々な単語・表現で言い換えていくのが良いとされています。

類語辞典の登場です。それぞれの単語の同義語を調べて書き込んでいきます。

下は、イラストと単語の上に英語の定義を書いて、下には同義語を書き込んでいる写真です。

一度に全てのページを書き込むのは大変なので、ステップ2のカードで遊んだり、ただ本に目を通したりと色々やりながら進めていけばいいと思います。

ステップ4:チェックシートを作って、英単語が言えるかチェックする

書き込んだら、イラストや英語の定義を見てその単語が思いつくかチェックしていきます。

チェックする時に使うチェックシートはこんな感じです。ステップ2で作ったカードと同じものをはさみで切って作りました。しおりとしても使えます。

本に合わせて切りました。これだとイラストの下の方の英語と日本語の意味が隠れます。単語は最初のアルファベットは見えてヒントになり、あとは隠れています。見えている英語の定義とイラストと最初のアルファベットをヒントに、隠れている単語が言えたらOKです。

ステップ5:例文を音読する

この本で出てくる例文が好きです。単語が頭に入りやすい例文だな~と思います。単語を見たときにこの例文がすっと出てくるのが理想です。

ステップ6:別の単語集を使う時は語源を書き込む

留学、進学、就職や昇進などでIELTS、英検、TOEICで必要スコアを取らないといけないプレッシャーがある人が多いと思います。

資格試験のための単語集を使って単語を覚える時は、何の語源が含まれているか意識したり、この本でチェックして書き込むと覚えやすいです。レベルが上になればなるほど、覚えないといけない単語は長くなるので語源が含まれているでしょう。


英単語の語源図鑑【電子書籍】[ 清水建二 ]

まとめ

ベストセラー「英単語の語源図鑑」はすごい本だな~と思って感動したのですが、すべて英語で書かれていて似たような本はないか調べてみましたが、これほどのクオリティの本を見つけることはできませんでした。

語源のリストはいくらでもあります。でも単語一つ一つの語源を丁寧に解説して、イラストと文章の両方でイメージさせるのは、私が知る限りこの本だけです。(誰かご存知の方がいたら教えていただきたいです。)

著者の方や出版社がこの記事を読んでくださるかわかりませんが、要望を書かせてもらえるなら…。

「ボキャブラリーを増やす6つの方法」の④ゲームで楽しみながら覚える、⑤リストやフラッシュカードを使う、⑥一日〇単語覚えるのを習慣化するという要素を入れたアプリを開発してほしいです。

日本人の英語レベルは、皆さんご存知のように低いです。日本語という母国語が英語とかなり違うことは理由の一つです。ですが、このような良書が生まれたり、教育が変わることで世界に追いつく日もそう遠くはないだろうと思っています。

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