アウトプットで英語習得を後押しする|インプットだけは×

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日本人は単語や文法はよく知っているのに、英語を話せないとよく言われます。これには日本での英語の重要性、英語を使う機会、学校教育のカリキュラム・授業・評価などに色々な原因があります。

1つの原因としてアウトプットをしていないことが挙げられます。知っている単語や文法を使って話したり書いたりしていないということです。

しかし一般的に日本人はアウトプットに必要な上質なインプットの量も足りていないです。ないものを引き出すことはできないから、アウトプット重視のオンライン英会話だけでは足りなく、インプットの量を確保することが大事だという記事を以前書きました。

関連記事:どんなインプットが英語習得を早めるか|オンライン英会話のみは×

日本の英語教育は従来インプット重視でした。しかし単語の細かなつづりや文法の正確性ばかりを重要視した授業は、上質なインプットではありません。

暗記しないといけない単語やターゲットとする文法が使われている例文を覚えたり、1ページぐらいの英文を日本語に訳しながら1時間かけて読むぐらいでは、質も量も十分なインプットとは言えないないからです。

では上の関連記事に書いたように、上質で大量のインプットを行ってペラペラになるかというとそれだけでは足りないというのが定説になっています。

インプットに加えてアウトプットの練習や機会を持つことが言語習得において重要であるという仮説です。

今回の記事では、英語習得においてアウトプットにはどんな役割があるのか第二言語習得の理論をもとに書いていきます。

インプットだけでは英語を話せるようにはならない

理解可能なインプットのみがアウトプットを可能とするという主張のクラッシェンに対し、カナダのイマージョンプログラムを研究したスウェインがアウトプットの重要性を主張しました。

このプログラムでは、第一言語が英語の生徒はフランス語で算数や理科などの教科を学び、第一言語がフランス語の生徒は英語で教科を学んでいました。

生徒たちは理解可能なインプットを大量に受けていました。それにもかかわらず、結果は予想されたレベルにはなりませんでした。

授業では先生が話していることが多く、生徒が話すのはとても少なかったので、スウェインはアウトプットの機会を持つことが大切であるという仮説を立てました。

アウトプットの役割とは?

スウェインの理解可能なアウトプット仮説は3つの機能があります。

気づき Noticing function

自分の言いたいことがあります。でもそれを上手く伝えられないことに気づくことです。

それを気づくことによりどんなインプットが自分には必要なのか意識が向いていきます。

仮説検証機能 Hypothesis-testing function

自分が言ったことがちゃんと通じたか、通じなかったか、上手く伝わったか、相手の反応を見ます。相手の反応やフィードバックで、自分の単語や文法の使い方は正しかったか、どう修正すればいいかがわかります。

メタ言語機能 Metalinguistic function

アウトプットすることで、その言語について自分の学んだことを振り返ることができます。それにより次回はもっと上手くアウトプットができる、コントロールすることができます。

アウトプットの重要性を感じる例

聞けばわかるのに話す時は思いつかないことってありますよね。その後、英語で動画を見たりしてインプットしている時にそうそうこの表現だ!と思ったりします。例えば以前の記事で書いた、お礼の表現についてです。

関連記事:どんなインプットが英語習得を早めるか|オンライン英会話のみは×

I appreciate your kindness.と聞けば相手が自分に感謝しているのだなとわかります。でも自分が相手にお礼を言いたいときにはパッと思いつかなくて、Thank you.しか言えなくて残念ということがあります。

レベルが一つ上がって、感謝を伝えるにはI appreciate~.が使えるぞ~と思いついたとします。あ、でもI appreciate for your kindness.だったっけ?forはいる?いらない?と意識が向きます。

私が以前受講していたオンライン英会話EF English Liveのプライベートレッスンでは、間違いを指摘してくれてフィードバックをくれます。

例えばI appreciate for your help.ではなくてI appreciate your help.だよという感じです。そのフィードバックを受けて、forはいらないのね、次は気をつけようと思います。

関連記事:EF English Live詳しすぎるレビュー|半年で英語力は伸びたか?

インプットVSアウトプット

話せるようになるには、インプットとアウトプットどちらも大事だということがわかりました。でも貢献度でいうとどちらだと皆さんは思いますか?

難しい…どっちも大事だけど、私はインプットの方が貢献度が高いと感じます。これからこの意見は変わるかもしれませんが、現段階ではインプットの方が話す能力に貢献するのに一票です。

これを自分は上手く英語で表現できないと気づいたり、フィードバックをもらっても、気をつけるように話したとしてもそんなに上達の即効性はないし、インプットがあることによってアウトプットも正しいものに修正されていくと感じるからです。

息子が小さい頃、日本語でもおかしなことを言うと、訂正しました。でもまた同じ間違いをしていました。でも時間が経つとしなくなりました。

息子は今でも英語の文法的な間違いをするのですが、何回こっちが訂正してもbetterではなくmore goodって言います(汗)。インプットを積み重ねれば直っていくのかな?と思っています。

同じように息子が何だっけ~あれだよ、あれとか言って思いつかない単語や表現を教えてもまたすぐ忘れます。

でも忘れずに上手く定着した経験もあります。IELTSのスピーキング対策をしていた時に、先生が私の言ったことIELTSで高得点が取れそうな単語や表現に変えてチャットボックスにタイプしてくれました。

それを復習すると、だいぶ自分の答えがIELTS仕様というか洗練されたものになりました。また話す時の瞬発力も高まりました。

これはインプットとアウトプットのトレーニングが上手く融合してスピーキング力が上がった例だと言えます。

まとめ

インプットとアウトプット、どっちも大事ですね。確かに日本語も人とコミュニケーションをとったり、学校で教科を学ぶことによって聞く・話す・読む・書くができるようになっていきます。

子どもが小さいと特に、アウトプットを強制するのは良くないし、待つことは大事です。でもある程度話せるようになったら、会話のキャッチボールをする、話す機会を増やすことが大切だと思いました。

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